幼稚園・保育園の謝恩会で流す動画を作る その3 素材がないなら作ればいい

謝恩会で過去の素材がない。ならば撮影に行くしかないわけです。
「いや、欲しいのは今(卒園前)じゃなくて、もっと小さい頃のやつだよ」
と思うのはごもっとも。

ただ、実際に膨大な素材の中から素材を選抜していて感じたのは

0-3才児の頃の動画を見返すと
主:先生、従:園児
なわけです。
つまり先生をきっかけに子供達がリアクションをとるわけで、どうしても先生の声・画が多めになってしまいます

それが年長になると先生と園児の発言が対等になってくるわけです。
つまり先生なし(先生の部分をカットしても)でもそれなりに面白い素材が成立するわけです。

というわけで、園に取材を申し込みます。
卒園前ということで1日(半日)くらいなら先生方も付き合ってくれます。(たぶん)

取材で欲しいカット

時間的にも全ては必要ないんだけど、状況に合わせて選択。
◯日常の様子
 年長だと朝の集い、当番の仕事、給食、などなど子供と先生のやり取り、子供達同士のやり取りなど
◯各児童の寄りと引きの画が欲しい
 つまり便利ズームだと撮れ高が良いわけですが、室内はどうしても暗いので。GH5SとオリンパスM.Zuiko 12-100mm F4.0はこういう撮影にはベストな組み合わせの一つかなと。
◯卒園式の準備など
 卒園制作とか、卒園式のリハーサルなどを偶然やっていれば
◯動画を締めくくるカット
 ここ重要。ただ単に時系列で並べるだけでなく、着地点を決めるだけで素人臭さはマシになります。お涙頂戴の感傷的な締めにするか、クールな締めにするか。明日への一歩、次へ駆け出す、帽子をみんなで空へ投げてもらうとか(某大学校か)
◯先生方のコメント
 先生方みんなにコメントをもらうと収拾がつかないので、担任の先生だけでいいかも。後日長時間Blu-rayで配ること前提なら全員でもいいけど。


取材で気をつけること

◯園児が満遍なく撮れているか
 誰か休んでいたら残念ながら後日に延期。卒園前とかインフルエンザが流行っている時期なので、全員が中々揃わないことが多いので、3月ギリギリの撮影はオススメしない
◯子供目線で撮る
 具体的に言うと、膝をついて撮影しろということで。
◯声がしっかり録れているか
 画ばかり気にしてしまうけど、音がしっかりしているだけで動画の質は大幅に上がる。
 というか、声が聞き取りにくいインタビュー動画ほどクソなものはない。
 カメラの標準マイクは無指向性が多いので、声がどうしても遠くなってしまうので、指向性(マイクを向けた方向だけが録音できる)マイクかラベリアマイク(胸元につける)をカメラ本体に直接入力がオススメ。定番はRODEみたいだけど。
 ZOOM H1なんかで音声別録したファイルを編集で動画ファイルと同期させるのも有りだけど、数が増えるとめんどくさい。
 それから後で泣かないためにイヤフォンでカメラの音声をモニタすること
◯手ブレしていないか
 最近は手ブレ補正がすごいカメラもあるけど、やっぱりちゃんとした動画には三脚必須。とはいえ、園児に蹴り飛ばされるのがオチ(園児が転んで怪我する方が大問題)なので、基本はスムーズにパンできるフルード一脚をオススメ。マンフロットで20,000円もしていたけど、最近はアマゾンで5,000円でお釣りがくるのね。
◯バッテリー、SDカードはあるか
今回、取材のバックアップに設定したICレコーダーのSDカードがエラーで書き込み失敗があった。やはりGH5/5Sとかダブルスロット機は安心
◯おっさん(つまり撮影者)の声が録画されていないか
子供達の何気ない日常風景はいいんだけど、おっさんの相槌(話し声)はいらない。取材中に撮影者の声が入ると素材として使いにくいので、できるだけ喋らないこと。笑顔で頷きながら撮影したらいいんじゃないかな。
〇天気や場所の変更に困らないように代替案を考えておくこと
 今回は春先の雲の多い晴れ方だったので外でも撮れたけど、雨だったらどうするかは必ず考えておかなければいけないなと。

本格的に取材したのは初めてだったけど、感想は「ワンマンは大変」。とはいえ、おっさん2人は異物感ハンパないので、一人でがんばりたいところです。

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